プロジェクト紹介     宗教・思想  /  典籍・書籍  /  伝統工芸  /  芸能史・舞台  /  文化開発都市  /  バーチャルタイムスペース  /  基盤システム


image
imageimage
imageimage
imageimage
image
サブプロジェクトの構成と主要メンバー

日本古典における人間と環境−平安貴族とその周辺−
代表者: 文学研究科・史学専攻/教授 杉橋 隆夫

平信範(たいらののぶのり、1112〜87)は、公家有職と行政の核心に通暁した院政期の中級貴族・実務官僚である。彼が入手した有職・行政に関する精確かつ大量な情報は、その日記『兵範記』に詳細に記されており、当該期歴史研究の根本史料として重要視されている。
本プロジェクト(「日本古典における人間と環境−平安貴族とその環境−」)では、『増補資料大成 兵範記』を原本(写真版)照合しつつ精読のうえ人名索引を完成させ、データベース化作業にも取り組む。また、京都大学蔵平松家本『兵範記』の断簡調査を行い、現行の刊本・写真版、同時期の古記録類と対校することで、断簡の『兵範記』における本来の所在場所を確定し、より厳密で精確なテキストの完成を目指す。
さらには、主として『兵範記』の記事に依拠しつつ、院政期の京都を立体的視覚的に表現することを目的として、地理・考古学、情報分野等、他の研究プロジェクトと連携しながら、『平安貴族の見聞地図』(仮称)と題するCGの作成を企図している。

ページトップ
絵画と書物
代表者: COE推進機構/教授 赤間 亮

日本の書物や摺物におけるエンタテインメント性を追求するプロジェクトである。
日本の書物の特徴の一つに絵画と書物の融合があげられる。そこには、絵画とテキストと間に起る共鳴空間があり、日本の文化を解明する様々な素材を提供している。
このプロジェクトでは、そこにあるエンタテインメント性を具体的な資料を取り上げながら解明していく。
画像データベースや伝統的な文化のエンタテインメント性を追求する。プロモーションビデオの制作という文化系のプロジェクトには一般的に欠陥しているスキルも要求されるプロジェクトである。
一方で、大英博物館、ヴィクトリア&アルバート博物館、フランクフルト工芸博物館等、ヨーロッパの大規模博物館との共同による展覧会やWEB公開活動も特徴となり、海外との学術交流を目指すプロジェクトメンバーには最適のプロジェクトとなるであろう。

ページトップ
京都学デジタル図書館の構築プロジェクト
代表者: 理工学研究科・総合理工学専攻/助教授 前田 亮

近年ディジタル図書館やディジタルアーカイブが注目され、様々な文化的資料のディジタル化や保存に関する研究が盛んに行われている。しかしながら、それらのコンテンツに対して容易で効率的なアクセス手段を提供するという観点からの研究はまだ多くはない。コンテンツの量が膨大になればなるほど高度なアクセス手段が要求されることは、現在のWEBの状況を見ても明らかである。
本研究プロジェクトでは、主に文字情報を対象として、高度な情報アクセスを実現する手法について研究を行う。具体的には、本COEプログラムの研究対象となる典籍・古文書などに対して、単なる文字列マッチングではなく、文書全体あるいは単語単位、さらには文字単位で意味を解析することにより、たとえば現代語によって検索する機能や、現在の文字コードに含まれない文字を含む文書を検索する機能を実現する。
さらに、本COEプログラムの研究成果を広く世界に向けて発信するために、コンテンツの翻訳版を用意することなく検索を可能とする言語横断情報検索技術について研究を行う。

ページトップ