Digital Art Entertainmentとしてのテレビゲームの研究
代表者: 政策科学研究科・政策科学専攻/教授 細井 浩一
本プロジェクトの主要なテーマは以下の3つである。
(1)テレビゲーム成立史
任天堂のファミコン開発者を共同研究者として、デジタルエンタテインメントをめぐる様々な技術的要因や人的要因が、京都・任天堂における1983年のファミリーコンピュータの開発に結実していくプロセスを、当時の技術資料や関係者ヒアリングなどの一次資料をベースとした成立史研究を行う。
(2)ゲームアーカイブの構築とデジタルライブラリ 1998年より構築しているテレビゲーム(ハード、ソフト)の現物アーカイブをベースにして、インタラクティブ性の高いマルチメディアコンテンツのデジタルライブラリ化の手法を研究し、テレビゲームのデジタルライブラリを試作する(FDL=FamilyComputer Digital Library)。
(3)アート・エンタテインメントとゲーム・デザイン
テレビゲームのもつ可能性を遊戯以外の社会的コンテキストに位置づける研究として、テレビゲームの持つ特徴的なインタフェースやシステムがユーザーに対して持つ訴求力の基礎研究を行う。
また、文化的コンテンツを広義のアート・エンタテインメントとしてとらえ、RPG性をもった体験型シミュレーション、エンタテインメント指向のe-learningシステムやWeb協調空間環境をデザインするための研究を行う。
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