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サブプロジェクトの構成と主要メンバー

近世京都手工業生産プロジェクト
代表者: 文学研究科・史学専攻/教授 和田 晴吾、木立 雅朗

京都における伝統工芸とその技術は、京都の歴史を従来の歴史観とは異なる角度から照射する生き証人である。
ここでは、京焼・石造物・鋳造・造瓦などについての民俗考古学的分析を中心に検討し、あわせて技術や資料のデジタル・アーカイブ、三次元計測・蛍光X線分析を行う。
考古学・民俗学・美術史・文献史などの多くの分野から、京都における伝統工芸とその技術の歴史について、総合的な研究を進める。

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日本・京都とユーロ=アジアにみる「装飾」芸術の世界性プロジェクト
代表者: 文学研究科・史学専攻/教授 鶴岡 真弓

日本の芸術の特徴は、華やかで洗練された「装飾」性にある。
とくに京都は、日本を代表する「装飾空間」である。「祇園祭」に繰り出す山鉾。能や歌舞伎や舞妓の衣装。寺院の建築。町屋に残る家具・調度。それらの美術は、織物・金工・漆工などの工芸の粋によった『装飾』に支えられ輝いている。誰もが知っているだろう、祇園祭の山鉾に化粧されるタピスリーや絨毯は、中国や遠くヨーロッパから来た図像や文様で彩られていることを。
そう、最も「京都固有」、最も「日本固有」といわれている美が、実ははるかな「世界性」を持っているのだ。「祇園祭は装飾の世界様式」なのである。
「京都(日本)とユーロ=アジアにみる「装飾」芸術表象の世界性」の研究と題するこのプロジェクトは、京都・日本をアジアとヨーロッパにつなぐ「装飾文様」をみつめ、極東をめざし越境してきた装飾文様のスタイルの歴史を追いながら、京都・日本が装飾の美術によって世界と交流したダイナミズムの芸術表象史を明らかにしていく。

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文化財の3次元物体モデリングとビジュアライゼーション
代表者: COE推進機構/教授 田中 弘美

臨場感を持って意のままに対話的に文化財を鑑賞,操作,体験することができる「時間と空間の壁」を越えるバーチャル/デジタルミュージアムの実現が期待されている。
本プロジェクトでは,能面や能装束,土器等を対象とし、それらのデジタル保存とアーカイブ化を 目的とした3次元物体モデリングと可視化の研究を進めている。
具体的には、a) 能面を非接触で観測した画像情報を用いて、その3次元形状,表面の色,光沢や質感を高精度に且つ高圧縮して記述する3次元物体モデリング法、 b) 能装束の光沢や質感再現のための、織布の光学的反射特徴を記述する布の異方性反射モデリング法、c) 少数視点のX線画像と距離及びカラー画像を用いて土器の内部構造を復元し、可視な内部構造の立体視が可能な、ディジタル実測図を自動生成する方法、d) 実空間では触れて鑑賞することが困難な貴重な文化財の、形、色、質感等と共に重さ・堅さ・柔軟度・ざらざら感等の力学的物理情報をモデリングする方法と、生成されたモデルを用いて、力触覚デバイスにより仮想空間において対話的にモノを操作し体験すること可能にする仮想環境シミュレータの構築法を研究している。

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芸術の京都・芸術のアジアプロジェクト
代表者: 総合学術研究科/教授 神林 恒道

この研究は、立命館大学COEプログラム京都アート・エンタテインメント創成研究の一環として、日本文化を象徴する京都の文化芸能について、従来の文献中心の理論研究を越えたより具体的で実証的な研究を目指すとともに、その文化の基層にある汎アジア的美意識の広がりにまで目を向けようとするものである。
そのために重視されるのが、アート・リサーチセンターのデジタル・アーカイブ資料であり、これを有効に活用することにより、かつてない独自の研究が展開されるものと考えている。

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