A2.01 二代目海老蔵の助六

絵師:政信
出版:寛延2年(1749) 複製
判型:幅広柱絵漆絵
所蔵:国立音楽大学附属図書館(竹内文庫)
作品番号:kuni80-1112

複製 市川海老蔵一世一代。杏葉牡丹、三升の紋が確認できる。 17世紀後半、上方の町人万屋(よろずや)助六と島原の遊女揚巻の心中事件は話題になり、歌舞伎や人形浄瑠璃などに脚色された。それを江戸に移して助六を侠客にしたのが二代目市川団十郎(1688-1758年)で、正徳3年(1713年)のこと。同6年同じく二代目市川団十郎が二度目の助六を演じた「式例和曽我(しきれいやわらぎそが)」から、助六実は曽我五郎となり、半太夫節で演じられ、やがて河東節でも演じるようになる。宝暦11年(1761年)の「助六由縁江戸桜」から河東節が代表曲になった。