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2014年4月入学 文学研究科博士課程前期課程 (学内進学入学試験)


1. 入学定員および募集人数

専攻 専修 コース 課程 入学定員 募集人数
行動文化情報学 文化情報学 研究一貫
高度専門
博士課程前期課程 35名 若干名

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八村広三郎 教授


八村教授

【専門領域】
元々の専門は工学で画像情報処理の分野ですが、大学院を出て最初の就職先が、国立民族学博物館であったことから、人文科学におけるマルチメディア技術の応用という分野に長くかかわっています。本学情理工学部に移ってからも、コンピュータグラフィックス、バーチャルリアリティ技術を人文系の研究に利用するという観点で研究しています。99年ごろから、モーションキャプチャを使った無形文化財のデジタルアーカイブの研究を開始し、最近はその延長として、祇園祭バーチャル山鉾巡行システムの研究をしています。

【著書・論文】
八村広三郎, 田中弘美編『デジタル・アーカイブの新展開』ナカニシヤ出版, p.342, 2012年3月 Worawat Choensawat, Sachie Takahashi, Minako Nakamura, Woong Choi, and Kozaburo Hachimura, Description and Reproduction of Stylized Traditional Dance Body Motion by Using Labanotation, 日本バーチャルリアリティ学会論文誌, Vol.15, No.3, pp.379-388, 2010.

DH06_book.jpg 『デジタルアーカイブの新展開』

【最近の研究テーマ】
無形文化財のデジタル・アーカイブ、祇園祭のバーチャル山鉾巡行、仮想巡行体験、古典籍の画像解析、類似画像検索 など

【指導した大学院生の修士・博士論文】
Worawat Choensawat, Integrated Dance Body Motion Archiving Using Dance Notation and Motion Capture (理工学研究科・博士論文) 2011

【所属学会/受賞歴等】
情報処理学会、電子情報通信学会、画像電子学会、日本バーチャルリアリティ学会、芸術科学会 など

【専門領域での推薦学術書】
Schreibman, Siemens, and Unsworth, A Companion to Digital Humanities, Blackwell Publishing, 2004. Cameron and Kenderdine, Theorizing Digital Cultural Heritage: A Critical Dicourse, MIT Press, 2007

【大学院志望者へ一言】
長い間、人文学の研究対象は紙に書かれた文書や記録、書物、絵画などが中心でした。最近ではこのような資料類、各種の文化財などが画像技術を使って精密にデジタル化され、ネット上で公開されて多くの研究者がこれを利用することができるようになりました。これがデジタル・ヒューマニティーズという考え方を生む原動力になっています。今から20年後の世の中を考えると、人文学の研究もデジタル技術を今以上に活用するものになっていることは間違いありません。新しい人文学へ挑戦する人を求めています。

各コースについて


研究一貫コース
人文学と情報科学を有機的に統合し、伝統的な人文学と実践的な情報科学が探求してきた内容や 方法論を修得し、情報技術を活用して成果を外向きに共有・発信できる能力を備えた人材を育成す る。また、その分野の研究者を養成することを目的とし、コースを修了後は、博士課程後期課程に 進学することをめざす。

高度専門コース
人文学と情報科学を有機的に統合し、伝統的な人文学と実践的な情報科学が探求してきた内容や 方法論を修得し、情報技術を活用して成果を外向きに共有・発信できる能力を備えた人材を育成す る。将来は教員、公務員、研究員、コンサルタントなどのほか、国内外の博物館や美術館の学芸員 など、高度な職業人として活躍することができる人材を育成する。

入試日程


実施月 入試方式 出願期間 試験日 合格
発表日
第1次
手続期間
第2次
手続期間
9月 一般
社会人
外国人留学生
(日本在住・海外在住)
APU
学内
8/2(金)~
8/23(金)
9/14(土) 9/27(金) 9/27(金)~
10/11(金)
2/28(金)~
3/14(金)
2月 一般
社会人
外国人留学生
(日本在住・海外在住)
特別学内
1/10(金)~
1/31(金)
2/15(土) 2/28(金)

2014年4月入学 文学研究科博士課程前期課程 (特別学内進学入学試験)


1. 入学定員および募集人数

専攻 専修 コース 課程 入学定員 募集人数
行動文化情報学 文化情報学 研究一貫
高度専門
博士課程前期課程 35名 若干名

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2014年4月入学 文学研究科博士課程前期課程 (APUからの特別受入入学試験)


1. 入学定員および募集人数

専攻 専修 コース 課程 入学定員 募集人数
行動文化情報学 文化情報学 研究一貫
高度専門
博士課程前期課程 35名 若干名

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河角龍典 准教授


河角准教授

【専門領域】
平安京や平城京など古代都市遺跡の環境考古学とGIS(地理情報システム)を専門としています。遺跡の発掘調査が対象とする表層地質に記録されている情報から地形形成過程を把握し、また災害史を構築することに関心があります。また、デジタル人文学にも関心があり、GISとCGを用いながらバーチャル平安京や長岡京の3次元都市モデルを構築し、景観シミュレーションの研究も進めています。

【著書・論文】
「3次元都市モデルを用いた古代都市の景観分析-バーチャル長岡京・平安京で見る都市の中軸線と山並みの関係-」文部科学省グローバルCOEプログラム「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」(立命館大学)監修・矢野桂司・中谷友樹・河角龍典(立命館大学)編『シリーズ 日本文化デジタル・ヒューマニティーズ03 京都の歴史GIS』ナカニシヤ出版、2011。

DH06_book.jpg 『京都の歴史GIS』

【最近の研究テーマ】
ハンディジオスライサーを用いた伊勢平野中部の海岸低地の形成過程や災害史の研究を進めています。

【所属学会/受賞歴等】
人文地理学会、日本地理学会、日本文化財科学会など
第2回日本文化財科学会奨励論文賞 (2009/07)
第2回日本文化財科学会ポスター賞 (2008/06)

【専門領域での推薦学術書】
『Principles of Geoarchaeology: A North American Perspective』(Michael R. Waters, 1997, University of Arizona Press )

【大学院志望者へ一言】
自然地理学・歴史地理学・環境考古学・ジオアーケオロジーの方法を適用した遺跡の古環境復原、空間情報処理、ビジュアライゼーションに関する調査・研究をサポートします。

鈴木桂子 教授


鈴木教授

【専門領域】
専門の視覚文化研究は、視覚や視覚的過程の文化的構築に注目し、1990年代初めから急速に研究が進んできた学術分野です。視覚文化研究・文化人類学・表象論の観点から、国境を越える視覚文化・物質文化に注目し、それらに表現される異文化理解・異文化交流を研究しています。これにより、そういう文化の生産・消費に関わった様々な社会集団(ジェンダー・人種・民族性・階級などによる)とその文化を研究しています。

【著書・論文】
「浮世絵にみる他者の構築―「唐人」という視点から考える」(『風俗絵画の文化学Ⅱ 虚実をうつす機知』(松本 郁代, 彬子女王, 出光 佐千子:共編、 思文閣出版、2012)

DH06_book.jpg 『風俗絵画の文化学Ⅱ』

【最近の研究テーマ】
(1)浮世絵における他者の視覚的表象
(2)20世紀における「きもの」文化の国際化というテーマで、国際観光芸術や輸出品としての「きもの」の研究をしています。

【所属学会/受賞歴等】
Association for Asian Studies, Japanese Art History Forum, 国際日本学会, ヨーロッパ日本研究協会

【専門領域での推薦学術書】
『Visual Culture: Images and Interpretations』(Norman Bryson et al., eds. 1994. Wesleyan University Press.)

【大学院志望者へ一言】
文化を情報と考えると、それは地域に限定されず、また様々な学際的な研究の可能性が見えてきます。世界の中の日本文化の確固たる専門知識を学び、オリジナリティのある研究を柔軟にアウトプットする研究姿勢を身に付けましょう。

多様な教育・研究を生み出す2つの専攻、15の専修


文学研究科は行動文化情報学専攻を新設し、2専攻15専修の体制となります(2014年4月開設予定)。
このことによって、伝統的な人文学に加え、情報技術と人文学を融合させたこれまでにない新しい学問分野を展開していきます。

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原島 博 客員教授


原島客員教授
(撮影:中村年孝)

【専門領域】
もともとは情報理論を中心とする数学の理論の美しさに魅せられて研究者となりましたが、一貫してコミュニケーション工学を専門として、人と人の間のコミュニケーションを、リアルとバーチャルの両側面から技術的にサポートすることに関心を持ってきました。また人の顔にも興味を持ち、顔学の構築と体系化に尽力してきました。最近では、理系と文系さらには科学と芸術を融合した新しい学問体系の構築に関心を持っています。

【著書・論文】
原島博「顔学への招待」,岩波書店,1998年6月
原島博編著「画像情報圧縮」,オーム社, 1991年8月
宮川洋,今井秀樹,原島博「情報と符号の理論」岩波書店,1983年1月

harashimabooks.jpg 『顔学への招待』

【最近の研究テーマ】
顔画像処理(顔表情解析、顔印象解析、平均顔など)、顔学の提唱と体系化、ヒューマンコミュニケーションメディア、情報環境のデザイン、コンテンツ創造など。

【所属学会/受賞歴等】
電子情報通信学会、映像情報メディア学会、日本バーチャルリアリティ学会、日本顔学会ほか

【大学院志望者へ一言】
大学院では、それぞれの専門分野をより深く探求することは当然として、あわせて関連分野への関心をより広く持つよう心掛けることを勧めます。また学会などを通じて国内外の研究者とのネットワークづくりに努めてください。それは研究者としての貴重な財産となります。

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