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国際シンポジウム・シリーズ「つたえる力 3」 京都の土と石―伝統工芸を支える資源―March 8, 2015(Sun)
2105年3月8日(日) 10:50~17:10
キャンパスプラザ京都第2講義室
入場料無料・事前申込み不要主催:文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「京都における工芸文化の総合的研究」(立命館大学)、立命館大学アート・リサーチセンター
共催:立命館大学文学部京都専攻
後援:PARASOPHIA京都国際現代芸術祭
京都の伝統工芸を支えてきた道具や資源に焦点をあて、それらが歴史的にどのように活用されてきたのか、それが現代ではどのように取り扱われているのかを明かにし、未来にむけた伝統工芸のあり方を模索する。
京焼にとっては重要な道具であった、登り窯は都市部では使用が禁止されて久しい。土や石も採取が困難な状況である。京都から脱出したり、電気窯やガス窯を使用すること、京都以外の産地から土を移入することは、もはや普通のことである。登り窯の記憶は伝説化し、共同幻想が生まれているように見える。また、陶芸家ですら、「京都には土がない」と信じて疑わない方が存在する。京都の資源を足元から照らしなおし、今一度、「京都らしさ」とは何か、私たちは何を伝えるべきなのか、ということを、近年の研究状況や国際的な視点から問い直したい。
■プログラム 10:30 開場・受付開始 10:50 開会 11:00 講演 岡 佳子(大手前大学総合文化学部教授)
「近世京焼の御用達と陶土」11:30 前﨑信也(立命館グローバル・イノベーション研究機構専門研究員)
「五条坂に残る登り窯の今-産業廃棄物と文化遺産のはざまで」12:00 昼食(1時間」) 13:00 基調講演 ※日本語講演 ルイーズ・コート
(国立スミソニアン協会フリーア美術館)
「京焼の土と登り窯-世界からみた京焼と登り窯-(仮題)」14:00 研究発表 清水志郎(陶芸家)【司会・木立雅朗】
「陶芸家からみた京都の土-講演と展示解説-」14:40 今井寛治(元・京都市産業技術研究所製品化支援技術グループ研究部長)
「聚楽土と現在の京都の土-京焼・土壁・竈-(仮題)」15:05 講演 山田拓広(花豊造園株式会社代表取締役社長)
「京都の庭園から見た自然資源」15:30 研究発表 木立雅朗(立命館大学文学部教授)
「京都の土と窯」15:55 休憩(10分) 16:05 シンボジウム
「京の土と石-伝統工芸を支える資源をめぐって-」司会:木立雅朗 17:05 閉会のあいさつ
[ミニ展示企画] 京都の土を使用した作品展 当日会場内で、本シンポジウムに関わる作品のミニ展示を行います。