DH-JAC2009 第1回日本文化デジタル・ヒューマニティーズ国際シンポジウム

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略 歴

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八村 広三郎
はちむら こうさぶろう

立命館大学大学院理工学研究科 教授。

1948年鳥取県生。画像情報学。工学博士。

 本GCO拠点のサブリーダーを務めるとともに、「デジタルアーカイブ技術研究班」のリーダーとして、情報系の研究活動の取りまとめを行っている。
 現在、無形文化財のデジタル化と解析、古典籍・浮世絵等の画像解析、感性情報処理などに関する研究プロジェクトを行っている。また、画像データベース、コンピュータグラフィックス、感性情報処理、デジタル・ヒューマニティーズなどに関する研究プロジェクトを立ち上げ、研究を推進、若手研究者を指導している。


■ 最近の主な論文

Masafumi Sonoda, Seiya Tsuruta, Mitsu Yoshimura, and Kozaburo Hachimura: Segmentation of dancing movement by extracting features from motion capture data, Journal of the Institute of Image Electronics Engineers of Japan, Vol.37, No.3, pp.303-311, 2008.

Mitsu Yoshimura, Kozaburo Hachimura, Takako KUNIEDA,Wakasaki YAMAMURA and Kiyoko YOKOYAMA: Quantitative Realization of Spiral Motions observed in Principal Components of "JIUTA-MAI" Japanese Classical Dance, Journal of the Institute of Image Electronics Engineers of Japan, Vol.37, No.3 pp.312-320, 2008.

Woong Choi, Tadao Isaka, Mamiko Sakata, Seiya Tsuruta, Kozaburo Hachimura: Quantification of Dance Movement by Simultaneous Measurement of Body Motion and Biophysical Information, International Journal of Automation and Computing, Vol.4, No.1, pp.1-7, January 2007.

Kozaburo Hachimura: Digital Archiving of Dancing, Review of the National Center for Digitization (Online Journal), Vol.8, pp.51-66, 2006. (http://www.ncd.matf.bg.ac.yu/casopis/08/english.html)


■ コメント

 人文科学の研究・教育をデジタル技術によって高度化しようというデジタル・ヒューマニティーズの今後の展開に大きな関心を持っており、この点での意見交換等が実りあるものになることを期待しています。皆様の積極的なご参加をお願いします。

要 旨


「モーションキャプチャによる舞踊のデジタルアーカイブ」

 文化芸術分野におけるデジタル・ヒューマニティーズの事例として、舞踊の身体動作のデジタルアーカイブとその応用に関する研究について報告する。身体動作の計測には、光学式モーションキャプチャシステムを利用する。動作データはアーカイブとして保存するだけでなく、各種のデータ解析研究にも利用している。たとえば、定量的な解析により舞踊動作あるいは踊り手の識別を行い、また、舞踊動作の中から特徴的な部分を抽出する。さらに、身体動作そのものの類似性に基づく類似検索に関する研究、および、舞踊を見たときの鑑賞者が得る感性と身体動作との関連性の研究についても述べる。アーカイブした舞踊の身体動作データを用いて、CGコンテンツを作成したり、VR環境下において舞踊のコラボレーションを行う試みについてもふれる。