《十子奪梅》
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楊家埠・作者不詳《十子奪梅》
木版年画(上)線稿(下)
サイズ:200x310mm
タイトルの《十子奪梅》をは日本語で「十人の子供が梅の花を採りあう」という意味になります。中国の晋の武帝の「好文则梅开,废学则梅谢(学に親しめば梅開き,疎かにすると梅開かず)」の故事を由来として、梅は「好文木」とも呼ばれ、学問の象徴として知られています。十人の子供たちが梅の花を採り合うというの図案は、子宝に恵まれ、その子供たちが将来賢く、有能になるという理想を表しています。
また、カササギは昔から「神女」と呼ばれ、喜び事を運んでくれる幸運の鳥とされてきました。カササギが梢で鳴くことは幸運の訪れを意味し、中国では伝統的な画題としてよく描かれます。
この作品には「子供」・「梅花」・「カササギ」という3つの吉祥の象徴が生き生きと組み合わされています。