《門神ー神荼》

楊家埠・恒興義《門神ー神荼》

木版年画(左)線稿(右)

サイズ:420x280mm

家の通りに面した両開きの扉に貼る「門神」は年画の中でも最も多いもので、楊家埠木版年画の重要な画題の一つです。

その門神画の中でも代表作と言われているのが神荼(しんと)と鬱塁(うつりつ)です。

『山海経』の中に「海の中に度朔山がある。山中に大きな桃の木があり、三千里に渡る。その東北方面を鬼門と言い、鬼の衆の出入り口である。また二人の神がおり、神茶と昆弟と呼ばれて、鬼を管理する。悪鬼があれば,縛って虎に食べさせる」という記述があります。神荼と昆弟(=鬱塁)の二人の武将が鬼門を守鎮めて以来、悪鬼による悪事がなくなり、人々の生活が平和に戻りました。このような古い神話があるように、民衆は神荼(右側の扉)と鬱塁(左側の扉)を扉に貼り、災厄を寄せ付けないように祈願しています。

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