中国の仏塔:棲霞寺舎利塔その1

棲霞寺舎利塔
江蘇省南京市、中国
10世紀

 江蘇省南京市の棲霞寺(せいかじ)は、5世紀後半の創建を伝え、江南地域の古刹としてよく知られた寺院です。舎利塔は、もともと隋の時代(7世紀初め)に建立されましたが、現存している舎利塔は、その後、南唐時代(937~935年)に、高樾(こうえつ)と林仁肇(りんじんちょう)たちによって、再建されたものです。高さ約15mの石造で、形状は、木造建築を模した八角五層の塔となっています。基壇部分には、8つに区切って、釈迦八相(しゃかはっそう。釈迦の伝記の内、代表的な8つの場面)の浮彫が配置されています。

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