ボロブドゥールの浮彫:仏伝「剃髪」

ボロブドゥール第1回廊
8~9世紀
中部ジャワ州マグラン県、インドネシア

 上段にあらわされたのは「剃髪(ていはつ)」の場面です。修行をするため、中央にたつ釈迦は、自らの髪の毛を、宝剣でばっさり切ってしまいます。
 釈迦の仕草がより一層際立つ劇的なシーンとなるように、中央に釈迦、その外側にお仕えする人々、更にその外側に樹木というように、左右対称性を意識しつつ、うまく画面が構成されています。画面の右端には樹木につながれた愛馬カンタカの姿も見えますね。

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