屋根方のお仕事
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ID:nagaeke_2258、資料形態:現像写真(115㎜×80㎜)
この写真も新町通を進んで帰町する放下鉾を撮影した写真です。鉾の屋根が電柱に当たりそうになっており、屋根方の一人が足で電柱を蹴って避けようとしています。見物客のほか、音頭取りや囃子方までも心配そうに見上げている。屋根方は、鉾建ての際に屋形部分の組み立てや装飾品を担う大工方の巡行時の役割となります。大工方と車方、手伝い方の作事三方は、鉾建て時と巡行時、それぞれの役割を分担しているのです。鉾の上にみえる稚児は、稚児人形の「三光丸」であり、生き稚児に代わって、1929(昭和4)年にから現在まで、100年近く稚児の大役を務めています。