鎮江市文工団(話劇)

鎮江市文工団 五幕八場話劇『秋海棠』戯単

縦19.4cm 横13.4cm、4面

1979年10月?

資料番号 zgXD020-12

三須祐介所蔵

文工団とは文芸工作団のことで、その起源は日中戦争期までさかのぼる政治宣伝を目的とした上演団体です。主に軍隊や工場において組織されますが、この戯単にある鎮江市文工団が軍隊と関係しているかは不明です。鎮江市は上海市に隣接した江蘇省に属しますが、同じ江蘇省の揚州市文工団の『秋海棠』戯単は形式や題字などがほぼ同じで、文工団間の交流があったのではないかとも推測されます。『鎮江市志』によると、鎮江市文工団は1971年9月に創設され歌劇や歌舞、歌唱を主に上演していました。1980年ごろから話劇を上演するようになりましたが、1984年以降は人員の過少で上演活動はできなくなり、主に芸術指導に従事するようになったとのことです。

上演場所と期日ははっきりと記されていませんが、第四面の末尾に山東省話劇団の熱心な指導に対する謝辞が記されており、その記述が1979年10月であるため、上演期日もそのころではないかと思われます。

第二面には梗概、第三面には幕と場毎の簡略な説明、スタッフ一覧、第四面には配役表が掲載されています。

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