上海市川沙滬劇団

上海市川沙滬劇団 十四場滬劇『秋海棠』戯単

縦26cm 横19.2cm、4面

1979年12月

資料番号 zgXD020-04

三須祐介所蔵

川沙滬劇団は、上海の郊外、現在の浦東新区にあった川沙県の劇団です。川沙は滬劇のふるさとともいわれています。1961年に設立され、沈筱英などベテラン役者に上海市人民滬劇劇団学館(養成機関)で学んだ若手によって構成されていました。文化大革命中の71年に解散しましたが、79年に再建しています。この戯単は、まさに再建後間もない頃のものです。ただし上演場所は記されていません。

表紙は、大きく秋海棠の葉がデザインされ、改編、演出、美術の各スタッフが記されています。第二面には、その他のスタッフ、梗概、またこの上演では上海人民芸術劇院の協力があったことも示されています。上海人民芸術劇院は上海を代表する話劇上演団体です。『秋海棠』は話劇にとっても重要な作品であると同時に、伝統劇である新興の地方劇・滬劇が、現代を描く演劇として話劇とも親和性の高い劇種であることも示していると思います。

第三面は場毎の紹介と配役表、第四面には歌詞の抜粋が記されています。

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