藝華滬劇団 (1962)

上海市藝華滬劇団 『秋海棠』戯単

縦26.5cm 横19cm、2面

1962年10月 新光劇場

未整理

三須祐介所蔵

50年代の藝華滬劇団の劇刊に比して、この62年の戯単はかなりシンプルです。劇場は同じ新光劇場です。主要な配役である秋海棠は、50年代の上演と同じく王盤声であり、羅湘綺はダブルキャストで、前半が張剣菁、後半が王雅琴となっています。50年代は王雅琴がひとりで羅を務めています。王雅琴は1917年生まれ、新蘭社、新雅社を経て、1940年には文濱劇団に加入、新中国建国後は、文濱劇団が藝華滬劇団となりそのまま所属しました。一方、文濱劇団で花形役者であった邵濱孫は、藝華に残らず、人民滬劇団の前身の上海滬劇団に参加しています。元は同じ文濱劇団出身者のふたつの『秋海棠』が、1962年の実際の舞台でどのように上演されたかについては研究の余地がありそうです。

裏面は、梗概と配役表のみの簡略な構成になっています。

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