上海市長寧滬劇団

上海市長寧滬劇団 『秋海棠』戯単

縦27cm 横13cm、6面

1979年以降 

資料番号 zgXD020-02

三須祐介所蔵

1949年に顧月珍らによって設立された努力滬劇団が文化大革命中に上演できなくなった後、それを基礎に1979年に再建されたのが長寧滬劇団です。『秋海棠』をはじめ、『魂断藍橋』など新中国建国以前の演目も上演してきました。長寧は、上海市内の長寧区を指しています。上演場所と期日は記されていませんが、1979年以降、80年代ごろのものではないかと考えられます。

戯単は三折り六面のシンプルなデザインで、表紙には主要なスタッフ、第二面には場毎の簡略な説明、梗概が記されています。「日寇」という言葉も見えますので、日中戦争における日本軍の侵略も書き込まれていることがわかります。第三面は配役表、第四、五面は歌詞の抜粋、第六面は楽隊も含めたそのほかのスタッフ一覧が記されています。歌詞抜粋が二面に亙っているのは、伝統劇における唱の重要性が示されていると思います。

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