吉符入・神面改め

ID:nagaeke_1742、資料形態:現像写真(125㎜×177㎜) 

 船鉾町では、山鉾行事の事始めにあたる吉符入が7月3日に行われます。この写真は1962年の吉符入式の様子を写したものであり、現在と同様に町会所2階で行われていました。祭壇には、八坂神社の主祭神である「建速須佐之男命」の掛け軸が祀られ、八坂神社から招かれた神官が祝詞を奏上します(2枚目)。この儀式に参列するのは町内の旦那衆であり、氏神への日ごろの感謝と祭りの安全が祈られました。その後、儀式は「神面改め」に移り、船鉾の御神体人形の1つである神功皇后の神面をお披露目し、その無事を確認します。船鉾保存会の会長(1枚目左)と町内会長(1枚目右)は、室町時代中期の作とされる本面と江戸時代後期の写し面をそれぞれ掲げます。この日の夜からは、同じ場所で二階囃子が始められ、町内は一気に祭りムードとなっていきます。

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ID:nagaeke_1740、資料形態:現像写真(127㎜×177㎜)        現在の神面改めの様子(佐藤撮影)

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