ボロブドゥールの浮彫:隠された基壇のKarmawibhangga(『分別善悪報応経』)その2

ボロブドゥール基壇部分(カルマヴィバンガ浮彫)
8~9世紀
中部ジャワ州マグラン県、インドネシア

 カルマヴィバンガ浮彫の1枚を拡大したものです。中央の上段には、杯を手にする人物がおり、その向かって左には、4人の人物が楽しげに舞踏をしています。また中央の下段では、左に酩酊するかのような二人、そしてその右側から酒瓶らしきものを手にして近づく人物があらわされており、この中央の上下場面全体で、たいそう賑やかな酒宴をくりひろげている様子をあらわしています。
 石造彫刻でありながら、それを感じさせない柔らかみのある人体造形や、酔った様子など人々の自然な仕草をとても上手にあらわしている点などが見どころです。

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