型友禅の図案と絵刷り

所蔵:立命館アート・リサーチセンター

資料番号:arcKDC006-025-003-007

      arcKDC006-033-023-021

素材:紙

分類:arcKDC006-025-003-007図案

   arcKDC006-033-023-021絵刷り

 「友禅図案にみるモダンデザイン」の図案は、全て型友禅の図案です。型友禅は、柿渋紙で複数の型紙を作り、その型紙を利用し多色の色糊でステンシルのように染め上げることで色鮮やかな着物を染め上げます。本展で紹介する図案には2種類のものがあります。まずデザインを決め、型紙を起こすために使われる「図案」です。図案は手書きで描かれており、このページの右に表示されているものです。次に、ステンシル様の型紙を作った後に正しく彫れているか確認するために行われる試し刷りです。これを「絵刷り」といい、左側のものです。

 また、現存する絵刷りの資料状態は良好なものが多いですが、それに対して「図案」の方は切断されていたり、切り取られたりと痛みが激しいものが大半です。これは、型を起こすときに、型地紙と図案の間にカーボン紙をはさみ、「きめつけ刀」と呼ばれる金属の道具で転写したり、図案の一部を切り取って他の図案に流用したりするためです。

◀◀このコーナーのトップページへ戻る

arrow_upward