【動画】1929年の山鉾巡行(後半)

ID:nge16mm_04、資料形態:16㎜フィルム

 1929(昭和4)年の前祭での、松原通での山鉾巡行を映している前半の続きの動画です。松原中之町の南側にある京町家の屋根の上から撮影しており、松原通を西に進んでいく各山鉾の姿を映しています。月鉾から始まり、保昌山、伯牙山、山伏山、放下鉾、岩戸山、そして最後尾の船鉾まで続きます。本映像では、狭い道幅を巡行する山鉾の姿や幔幕・提灯をしつらえた京町家の街並み、地上や二階、屋根といった様々な場所から巡行を見物する人々の姿など、現在では失われてしまった松原通での祭礼景観を見ることができる大変貴重な映像です。

 巡行から映像が切り替わると、長江家住宅のオオウラ(トオリニワを抜けた一番奥の敷地)での子供たちの遊ぶ様子が映されます。子供たちは鉾の模型を曳いて、祇園祭ごっこをしています。カメラの方をちらちらと見ながら引き、最後に模型が倒れてしまうという何とも可愛らしい映像です。当時のオオウラには、茶室や屋敷神を祀る小祠、遊具などがあり、この場所は子供たちの遊び場や結婚式の集まりなど様々な用途に使われていました。

 

        松原通の現在の様子(撮影場所と推定される家の前から)              オオウラの祠にお参りする花嫁

                                            ID:nagaeke_0891、資料形態:ネガフィルム(60㎜×45)

      

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