【動画】1929年の山鉾巡行(前半)

ID:nge16mm_32、資料形態:16㎜フィルム

 1929(昭和4)年の前祭の山鉾巡行を動画で撮影した16㎜フィルムです。最初のシーンは、四条通烏丸東入る長刀鉾町の町会所から撮影されており、月鉾や保昌山、伯牙山、山伏山、放下鉾、岩戸山、船鉾の順で、豪華絢爛な山鉾が動く姿は圧巻です。また、この年に初披露となった放下鉾の稚児人形「三光丸」や船鉾の囃子方の表情を間近に見ることができます。

 続いて、四条通高倉西入るの大丸前に移動し、船鉾を映します。祇園囃子を演奏しながら粽を投げる囃子方、それぞれの役割をこなす音頭取りや車方、曳き手らの動きが詳細に分かります。また大丸のテラスでは、山鉾見物を楽しむ人々が確認できます。

 最後に、松原通での巡行を映します。松原通は1955年まで前祭の巡行路なっていましたが、1956(昭和31)年以降は御池通への巡行路変更が行われたため、現在山鉾は通りません。松原通で一際目立つ3階建ての建物は、「三谷伸銅」のものです。この動画は山鉾11基を順番に映しており、先頭の長刀鉾に続いて、霰天神山、占出山、芦刈山、鶏鉾、太子山、保昌山、白楽天山、函谷鉾、木賊山、油天神山、郭巨山が巡行します。同年の後半のフィルムでは、その続きを見ることができます。

当時の前祭の巡行ルートと動画の撮影位置(ベースマップ:京都市明細図(長谷川家版))※表示まで時間がかかります。青色のマークから該当箇所の動画を視聴できます。

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