株式会社キョーテックが所蔵する型紙の中には、商印が押された型紙があります。
「商印」は型売り商人の屋号や地名が記されていて、型紙の流通を知る上で重要な資料ともなります。
豊岡市立出土文化財管理センターには三木(兵庫県三木市)の商印を持つ型紙が多く所蔵されていますが、株式会社キョーテック所蔵の型紙にも「三木」の商印が押された型紙が見つかりました。
一部紹介します。
KTS01201 部分拡大
株式会社キョーテック蔵
「三木 小浜屋利左衛門」とあり、同じ商印をもつ型紙が豊岡市立出土文化財管理センターにもあります。
兵庫から京都へどのような経緯で運ばれたか、流通したのか詳細は不明ですが、手がかりとなる商印を確認することができました。