• 京都文化研究班


2008年12月 1日

極め札 展

【概 要】
場所:立命館大学アート・リサーチセンター 1F展示室
会期:2008年12月1日(月)~12月12日(金) ※土・日休室
開室時間:9:00~17:00
主催:文部科学省グローバルCOEプログラム「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」(立命館大学)「洛中洛外図屏風の総合的アーカイブと都市風俗の変遷」プロジェクト

 

ごあいさつ

 「極め札」とは書画類の筆跡鑑定、その真偽の判定などに用いられる、紙でつくられた小さい札のことです。現在でいう鑑定書といっていいでしょう。
 立命館大学グローバルCOEプログラム「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」では、日本文化に関するさまざまな資料を、その名の通りデジタル化して世界の日本文化研究者に提供しておりますが、その一方では、コンテンツ(資料)の収集にも大いに力を注いでいるところです。
 このたびは、そうした活動のなかで寄託や寄贈されたもののなかから、とくに「極め札」に限定した展覧をおこなうことにいたしました。展示の中心となっております作品は、中野コレクションと学校法人立命館が所蔵する「藤井永観文庫」です。
 「藤井永観文庫」につきましは、これまでもしばしば展覧してきておりますので説明ははぶきますが、中野コレクションは短冊がその大部分を占めて、その数は千点を優に超え、かつ短冊の筆者も江戸時代を中心として、室町時代から近代に至る」長い期間にわたっております。
 このたびの展覧会では、基本的には、江戸時代の「極め札」を中心に展示しておりますが、筆蹟の判断はなかなか困難をともなうものです。「極め札」が付いているからといって、その「極め」の判断に無条件に従うことができず、誤りが多いのも現実です。しかし今回の展覧会では、「極め」の判断に誤りがあるものも、「極め」の実態を知っていただくため、あえてそのまま展示しております。そのことによって、江戸時代の「極め」の世界がどのようなものであったのか、その一端を知っていただくことができましたならば、幸いです。


2008年12月日                

立命館大学グローバルCOEプログラム
「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」
 「洛中洛外図屏風の総合的アーカイブと都市風俗の変遷」プロジェクト

 

 

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