No.05 魚山私鈔

No.05A 魚山私鈔   奈良大学博物館所蔵(K0029)
寛保3年(1743)
巻:上  丁付:一、二、三、四
縦25.4×横81.2×厚1.9cm

No.05B 魚山私鈔   立命館ARC所蔵(arcBK01-0091)
寛保3年(1743)
巻:上  丁付:一オ
大本1冊

 『魚山☆芥集』とも称される。「魚山」とは声明のことで、いわゆる仏教音楽を指すが、『魚山私鈔』はその教本ともいうべき存在である。寛保3年版に先行する板本はいくつか知られているが、そのうちの正保3年(1646)版を底本(ていほん)とし、補訂を行ったものである。展示品の両端は、展示No.04に見られた端食が外れており、加工の様子がはっきりと見て取れる。この凸型加工が最も古い形式であり、現在判明している範囲では展示品がこの形式の再下限である。およそ享保期(1716~1736)を境に、板木の両端をレール状に加工した蟻型に移行していくが、展示No.02、No.08Aなどにその形式を見ることができる。