- 現代に伝わる板木
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ごあいさつ
文部科学省グローバルCOEプログラム「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ」拠点(立命館大学)日本文化研究班・赤間研究室では、奈良大学文学部・永井一彰教授との共同研究において、板木資料の情報共有化をめざし、奈良大学所蔵板木約5,000点のデジタルアーカイブ構築と公開を行ってきました。またこれらの板木を企画展「近世版木展」(2009年2月~3月)において展示し、板木とはどのようなものか、板木から何が分かるのかを問うてきました。
今回の展覧会は「近世版木展」の続編として開催するものです。今回の展覧会では、前回の問いかけを引き継ぎつつ、展示対象を日本文化研究班が調査に着手した複数のコレクションに拡大します。現代までに多くの板木が逸失してしまったことは事実ですが、板木の保存に関わられている人々の努力により、質・量ともに日本文化研究に資する板木が存外に多く現代に伝えられています。本展覧会の開催により、板木の現存が周知され、板木という研究資料が照射されることになれば幸いに存じます。
また本展覧会は、今年度、アート・リサーチセンターに収蔵された摺師・五代高橋新治郎旧蔵板木のお披露目も兼ねております。
本展覧会を実施するにあたり、貴重な資料および情報をご提供下さいました関係諸機関、諸氏に深甚の謝意を表します。
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