No.19~20 教誡律儀講述、内典塵露章

 No.19 教誡律儀講述   法蔵館所蔵
正徳5年(1715)
巻:巻之下  丁付:五、六、七、八
縦22.1×横84.9×厚2.0cm

No.20A 内典塵露章   法蔵館所蔵
横21.4×縦79.2×厚1.9cm
丁付:二十一、二十二、二十三、二十四

No.20B 内典塵露章   立命館ARC所蔵(arcBK01-0100)
大本1冊
丁付:二十三ウ~二十四オ

 法蔵館が所蔵する板木は、近代以降の新しい板木が多い点に特色があり、近代以降も盛んに開板が行われたことを示す好資料である。戦時中の薪不足に際して、自らの手で板木を割って薪にしたと証言されるのは、現会長の西村七兵衛氏。それにより、当初は蔵の2階まで埋め尽くしていた板木が、1階に収まるようになったとのことである。その際、古い板木から徐々に潰していった由であるが、現在も近世期の板木が100枚程度は伝存している。展示No.19~20の2枚は法蔵館の板木蔵の中で、最も古い部類に入る板木である。添えてある札は書名・所有する板木枚数を記したもの。板木に穴を開けて紐を通し、木札を付しておく管理方法は、近世以来の常套手段である。