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Shochiku Otani Library's Browsing System of Takemoto Yukahon (松竹大谷図書館 竹本床本検索閲覧システム) has been releasedOctober 18, 2024(Fri)
2024年度 ARC-iJACプロジェクト「演劇上演記録データベースを活用した、演劇資料画像検索閲覧システムの構築に関る研究」の一環として、公益財団法人松竹大谷図書館は2024年10月18日より、歌舞伎の舞台で実際に使用された、竹本の「床本(ゆかほん)」をWeb上で閲覧できる「竹本床本検索閲覧システム」を公開いたしました。
床本とは、歌舞伎の義太夫狂言などで、浄瑠璃を語る竹本の太夫が舞台上で使用する台本のことです。義太夫の詞章や節付けのほかに、語り出しのきっかけとなる俳優の台詞や演技、竹本の三味線方の譜や演出などに関する書き込みなど様々な情報が書き込まれています。
松竹大谷図書館では、戦前から戦後にかけて活躍した歌舞伎の竹本の太夫、初世竹本鏡太夫と初世豊竹寿太夫が実際の舞台で使用した床本を所蔵しています。
これらの資料は、現在も歌舞伎座などに出演している竹本の実演家に上演の参考資料として使用されています。
デジタルアーカイブ「竹本床本検索閲覧システム」は、 松竹大谷図書館と立命館大学アート・リサーチセンターとの間で結ばれた協定に基づき、 システムの開発及びWeb公開をアート・リサーチセンターが行っています。
このデジタルアーカイブにおいて 590 件 のデータを公開することとなり、 Web 上で全ページご覧いただけます。
(※うち、 48 件は著作権保護期間が終了していないため画像は非公開です。)本事業のデジタル化により床本原物の保存を図るとともに、アーカイブをWeb公開することで、竹本の実演家のニーズに応えることはもちろん、歌舞伎研究や歌舞伎愛好家の皆さま、また今後の歌舞伎義太夫狂言の上演等にも役立つことを願っております。
松竹大谷図書館公式プレスリリースは→こちらです。