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Ritsumeikan University NEXT Fellowship Program--Recruiting students (*in Japanese)
February 3, 2022(Thu)

2022年度 立命館大学NEXTフェローシップ・プログラム

「アート・リサーチセンター フェローシップ生」 募集要項

1.「立命館大学NEXTフェローシップ・プログラム」の概要

立命館大学では、学園ビジョン「R2030チャレンジ・デザイン」において、「新たな価値を創造する次世代研究大学」と「イノベーション・創発性人材を生み出す大学」を本学が将来あるべき姿として掲げ、深い専門性に加えて学際的な視点と社会実装能力をもった高度専門人財を組織的に育成・輩出することを目指します。その一環として2021年度より実施する「立命館大学NEXT (New Educational Xross-Training) フェローシップ・プログラム」では、優秀で意欲のある博士課程後期課程学生に対して、研究専念支援金・研究費の支給と学際的で先端的な研究に専念できる環境を提供することにより、後期課程修了時までに高度専門人財としての資質を獲得することを支援します。

本プログラムは、文部科学省「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」の採択を受けて大学院キャリアパス推進室*が2021年度より実施・運営するものであり、学内の研究所、センターもしくはプロジェクト研究拠点が育成拠点として「立命館大学NEXT フェローシップ・プログラム生」(以下、フェローシップ生)を受け入れ、育成します。

*大学院の入試、教学、キャリア・奨学金支援制度の有機的連携を行いながら、大学院生のキャリアパスを支援するための組織  http://www.ritsumei.ac.jp/ru_gr/g-career/

この度、アート・リサーチセンターが2022年度NEXTフェローシップ育成拠点に採択されましたので、以下の要領でフェローシップ生を募集します。

2.「フェローシップ生」とは

フェローシップ生は、博士課程後期課程の3年間を通じて、育成拠点の学際的研究プロジェクトにおいて、多様な分野の研究者や地域社会・産業界の人材と協働しながら研究に従事することで、自らの専門性を深めながら複眼的視点を獲得することを目指します。また、育成拠点が連携する社会・地域・企業等との共同研究プロジェクトを通じ、社会課題や地域課題の解決に専門知を応用する技法を学ぶことで、高度専門人財に必要な学際的視点と社会実装能力の涵養を図ります。


3.募集内容

名称 立命館大学NEXT フェローシップ・プログラム生
募集人数 2名
所属 アート・リサーチセンター
採用期間 2022年4月1日~2025年3月31日(3年間)
2021年9月入学者は、2022年4月1日~2024年9月25日(2.5年間)
応募資格 2022年度に本学に在学する予定の者。
ただし、文部科学省国費留学生、外国政府奨学金受給者、日本学術振興会特別研究員、併給不可の奨学金受給者を除く。また、社会人入学者のうち、所属企業等から十分は生活費相当額(240万円/年を基準とする)の受給が可能なものを除く。
 ・博士課程後期課程の第1年次相当に在学予定の者
 ・ 一貫制博士課程の博士課程第3年次相当に在学予定の者 出願時までに「プロジェクト 予備演習Ⅲ」の単位を修得見込みであること。
 ・4年制博士課程の第2年次相当に在学予定の者
 *フェローシップ生に採用された場合であっても、2022年4月1日時点で上記要件を満たすことができない時は、フェローシップ生の身分を取り消す。
研究プロジェクト (フェローシップがこの育成拠点で取り組む研究プロジェクト名とその概要、育成目的を記載して下さい(詳細の資料添付可))
【プロジェクトA】
●概要:視覚表現力に優れるとされる日本人が生み出した膨大な意匠・装飾(デザイン)を、素材を含めてデジタル・アーカイブし、様々なメディア上の図像、造形、創作、表象に対して、客観的な基準を以て、科学的に叙述できるデータ基盤を構築する。データベースとして提供されるこの知識基盤には、AIによる類似意匠自動検索など、データ駆動型研究を可能とするデジタルツールが開発・提供される。

【プロジェクトB】
●概要:歴史都市京都の過去・現在・未来の景観復原を目的に、時空間的な分析ツールとしてGISを活用し、膨大かつ多様な地理空間情報(地図、地域統計、写真、絵画、地名など)を収集・デジタル化、分析、公開するバーチャル京都プロジェクトを展開している。地理学、歴史学、考古学、文学、博物館学、情報学、都市計画、防災学などとの連携、京都以外の国内外の歴史都市への活用、海外のGISやDHの国際研究拠点との連携が進められている。

【育成目的・両プロジェクト共通】
 本拠点では、人文学と情報学の2つの素養や能力がクロスするところに次世代の研究者像があると考え、クロスメジャー型の研究活動の基盤や環境を提供し、研究活動の根幹を支援している。従来、その育成が難しいと考えられてきた、いわゆる文理融合型の若手研究者については、アート・リサーチセンター(ARC)での20年以上にわたる研究・教育活動を通して、多くのクロスメジャー型研究者を輩出してきた。こうした研究者育成のノウハウをさらに充実・展開し、国際的な研究ネットワークの核となり、デジタル時代に相応しい文理融合型でデジタル駆動型研究を推進できる人財育成を目的とする。
 具体的には、フェローシップ生は、本拠点の様々な共同研究プロジェクトの内、自分の研究に最も資すると考えられるプロジェクトに参画し、デジタル・ヒューマニティーズ型プロジェクトの研究活動やプロデュース志向の研究活動の経験を積む。共同研究プロジェクトの多くは、文化資源研究と情報技術のクロスメジャー型であり、なおかつ研究対象である日本の芸術・文化研究についても伝統芸術からメディア芸術系文化資源まで幅広く網羅し、とりわけ海外の研究者との共同研究が盛んである。この中で、海外での研究経験・国際的な学術交流も経験し、急速にニーズを高めている文化研究と情報技術のクロスメジャー型研究を、デジタル・アーカイブとシステム開発技術を武器に推進し、この分野で国際的にリーダーとして活躍できる人財を育成する。
フェローシップ生の役割 (フェローシップ生がプロジェクトの中で果たすべき役割について記載)
【両プロジェクト共通】
・フェローシップ生は、研究プロジェクトの中で、当該生の研究テーマに即したサブプロジェクトを立て、そのチームリーダーとして活動する。
 本プロジェクトは、文系的な日本文化研究をテーマに持つが、それをデジタル・ヒューマニティーズ型手法によって推進するため、文系的な専門性と同時に、デジタル技術、とりわけデジタル・アーカイブ技術を身につけながら、それを武器にメンバーの活動をコーディネート、またはコントロールする役割を担うことを目標とする。従って、1年目の前期に、核となるデジタル技術を集中的に身につける。また海外との関係では、英国イーストアングリア大学、米国カリフォルニア大学バークレー校などの連携プロジェクト(その若手研究者・リーダー)と、当該フェローシップ生が直接連携して、デジタル・アーカイブ技術面のリーダーシップをとり、海外共同研究の窓口として活動してもらい、海外学術組織との連携を実践的に体験する。
 さらに、関連するテーマにおいて、ARC に登録される海外、国内、学内プロジェクトに必要に応じて参加し、不足する技術を習得できる機会がある。これにより、本プロジェクト内の別のサブプロジェクトに対しても、その技術貢献が可能となり、本プロジェクト全体での役割においても、本人の自覚のもと、リーダー格として積極的に貢献することによりプロジェクト全体が活性化することを期待する。
 なお、文学部には、デジタル人文学クロスメジャーがあり、そこで学ぶ学生も本プロジェクトの補助的メンバーとして(とりわけアルバイト学生として)参加するため、それらの学生への指導やコーディネートを体験して、自身のプロジェクト・マネージメント能力を涵養する事が可能である。  
義務 ①標準修業年限内に修了すること。
②育成拠点の研究プロジェクトに積極的に参加し、研究業績を創出すること。
③育成拠点やコーディネーターが指定する研修企画(キャリア形成関連を含む)等に積極的に参加すること。
④研究倫理教育を受講し、誓約書を提出すること。
⑤以下の書類を定められた期日までに提出すること。
  a.年度当初の研究計画書
  b.研究業績報告書
  c.半期の研究進捗状況報告書
  d.年度末の研究業績報告書
⑥年度末の継続審査(大学院キャリアパス推進室実施)を受審すること。
支援金・研究費 ①研究専念支援金 月額180,000円(年額216万円)(課税対象)*2
②研究費     年額34万円(上限)*3
その他 他の学生の模範となるとともに、他の学生に対する学習支援・研究支援に積極的に関与すること。

 *1 9月入学者の受給期間は、後期課程3回生修了時(9月)までとする。
 *2 2か月ごと、奇数月(5,7,9,11,1,3月)に支払う。
 *3 領収書・請求書等により、実費精算を行う。

4.応募手続
 所定の応募書類を提出してください。
 応募期間:2022年2月1日(火)~2022年2月16日(水)
 提出方法/応募書類提出先(問い合わせ先):
  アート・リサーチセンター事務局 担当:村井・中村
  〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1
  TEL : 075-465-8476(ext.511-2402)
  FAX : 075-465-8245(ext.511-2544)
  E-mail : kmurai-a (at) st.ritsumei.ac.jp  (at を @に変えてください)
 ※応募書類等の提出物は審査のみに利用する。なお、提出物の返却はしない。
 ※応募書類等より取得した個人情報は、審査の利用目的以外には利用しない。

5.審査
(1)方法
 アート・リサーチセンターにおいて、以下の観点に基づき、総合的に審査(必要に応じて面接を実施)
の後、「NEXTフェローシップ審査委員会」で審議の上、大学院キャリアパス推進室長が決定します。
「NEXTフェローシップ審査委員会」は、大学院キャリアパス推進室*のもとに置く審査委員会であり、
教学部副部長、研究部副部長、キャリアセンター副部長により構成する。

(2)観点
 ①研究遂行能力(拠点の研究プロジェクトに従事可能で、優れた研究能力を備えているか)
 ②応募者が従事する研究プロジェクトと応募者の研究計画との整合性
 ③応募者のキャリアニーズと育成拠点におけるキャリア開発方針の整合性

(3)結果発表  2022年3月3日(木)(予定) *応募者に文書で通知します。