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文部科学省「共同利用・共同研究拠点」として認定を受けましたJune 2, 2014(Mon)
この度、アート・リサーチセンターは、文部科学省 共同利用・共同研究拠点「日本文化資源デジタル・アーカイブ研究拠点」として認定を受けました。併せて、特色ある共同研究拠点の整備の推進事業に採択されました。
文部科学省「共同利用・共同研究拠点」制度は、大学の研究所が有する学術資料・データ・施設等を、個々の大学の枠を超えて全国の研究者が共同で利用し、共同で研究を行う体制を整備することで、学術研究の基盤強化と新たな学術研究の進展を図ることを目的としています。2013年度までに「共同利用・共同研究拠点」として認定された拠点は、国立大学77拠点、公立大学1拠点、私立大学12拠点となっています。
アート・リサーチセンターでは、1998年の設立以来、文部科学省21世紀COEプログラムや、グローバルCOEプログラムなどの採択を受けて、日本文化資源(在外文化財、美術品など)のデジタル・アーカイブ・データベースを整備してきました。今では、浮世絵や陶磁器などを中心に約300万点を所蔵しています。
今後は、共同利用・共同研究拠点「日本文化資源デジタル・アーカイブ研究拠点」として、これらを広く全国の研究者の利用に供するとともに、公募型の研究プロジェクトを実施しアート・リサーチセンターの研究活動へ全国の研究者の参画を募り共同研究を推進していきます。【具体的な取り組み】
- アート・リサーチセンターが有する日本文化資源の膨大なデータベースの利用を国内外の共同研究者に開放するとともに、これまでに蓄積してきたデジタル・アーカイブ技術やデータベース管理技術を研究プロジェクト活動の基盤として提供し、情報アーカイブ・知識循環型共同研究を推進します。
- デジタル・ヒューマニティーズ型の研究プロジェクトを広く国内外より公募し、これまで蓄積してきた海外日本文化研究拠点(美術館・博物館を含む)との人的ネットワークを活用しながら、従来にない広がりを持つ研究コミュニティ創出に寄与します。
- 専門性の高い文化資源型データベースの継承という課題について、実用的な手法を開発、提案し共有化します。
これらの取組を通じ、他大学・他研究機関の研究者との共同研究や国内外有力研究機関との連携、若手研究者の育成や研究成果の効果的な発信・社会還元を行い、デジタル・ヒューマニティーズ分野の"世界水準の研究拠点形成"を目指します。
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