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2008年12月 6日

JADS 第1回 秋季研究発表会

2008年度アート・ドキュメンテーション学会の新規事業,研究成果公開活性化プロジェクトとして標記研究発表会を開催いたします。奮ってご参加下さい。

日時: 2008年12月6日(土) 10:30-17:00
会場: 印刷博物館 B1F グーテンベルクルーム(研修室)
http://www.printing-museum.org/index.html

参加申込先: 印刷博物館ライブラリー 山崎美和
TEL:03-5840-2300(代)
FAX:03-5840-1543(ライブラリーFAX番号)
E-mail: yamazaki@printing-museum.org
参加費: 1000円(資料代および企画展等観覧料を含む)

※ 参加者は開催中の印刷博物館企画展「ミリオンセラー誕生へ! 明治・大正の雑誌メディア」および総合展示ゾーン,VRシアターなどが観覧できます。

<会場詳細>
〒112-8531 東京都文京区水道1丁目3番3号 トッパン小石川ビル
江戸川橋駅  地下鉄有楽町線(4番出口)より8分
飯田橋駅 JR総武線(東口)、 地下鉄有楽町線、地下鉄東西線、地下鉄南北線(B1出口)、 地下鉄大江戸線より13分
後楽園駅  地下鉄丸ノ内線、地下鉄南北線 (1番出口)より10分
アクセスマップ http://www.printing-museum.org/access/index.html#map


■ プログラム/研究発表要旨
10:30-11:00 受付
11:00-11:10 開会の挨拶

第Ⅰ部 座長 田良島 哲(東京国立博物館)・楯石もも子(東京都江戸東京博物館)
※ 以下,いずれも発表時間25分,質疑応答5分
11:10-11:40
【発表1】橘川英規(国立新美術館、日本美術情報センター)
「戦後新聞社主催展覧会資料の調査および収集の展望」
要旨:
本発表では、戦後日本美術において、重要な役割を果たした新聞社が主催した展覧会(毎日新聞社の美術団体連合展、日本国際美術展、日本現代美術展、朝日新聞社の選抜秀作美術展、読売新聞社の読売アンデパンダン展など)の図録、出品目録、告知のためのニュースなどが刊行された実体を調査し、これらの資料を収集する方法を展望するものである。調査対象は、美術館図書室など公の機関はもとより、新聞社の事業部記者も対象としている。
11:40-12:10
【発表2】當山日出夫(立命館大学グローバルCOE客員研究員)
「文字を残すための序論的考察」
要旨:
現在、社会は、紙からデジタルメディアへの変革期にある。このとき、文字はどのような課題をかかえることになるであろうか。アーカイブされた資料は、そこで使用された文字が、将来にわたって同じ文字として認定可能でなければならない。だが、デジタルメディアで、今の文字を残すことは、非常に困難がともなう。この発表では、文字を残すことの意味と問題点について、文字コードや実装フォントなど、身近なコンピュータ環境から考えてみたい。

12:10-12:20 会場諸注意説明
12:20-14:00 昼休み-企画展「ミリオンセラー誕生へ! 明治・大正の雑誌メディア」および総合展示ゾーン,VRシアター観覧

第Ⅱ部 座長 深瀬宰(日本写真印刷株式会社)・柳沼千枝(横浜市歴史博物館)
14:00-14:30
【発表3】村田良二(東京国立博物館学芸企画部博物館情報課)
「東京国立博物館の収蔵品管理システム」
要旨:
実際の業務において活用しつつ、さらに開発を進めている当館の収蔵品管理システムについて紹介する。システムの概要にくわえ、開発プロセスやインターフェースデザインの工夫等、具体的な実践を通して、収蔵品管理システムの姿を提案する。
14:30-15:00
【発表4】末吉哲郎(東京都写真美術館)
「ファンドレイジングとドキュメンテーション」
要旨:
美術館等におけるドキュメンテーションの財務的側面をファンドレイジング(資金・寄付の獲得)による補填・強化策として考察する。作品・資料の収集、蓄積・管理、サービスの各カテゴリーでの経費面で不足する分を充足し、あるいは重点業務として一段と強化する方策のとしてのファンドレイジングの具体的方策を 1)計画立案 2)提供先調査 3)コンタクト 4)広報メンテナンス の各面で述べる。
15:00-15:30
【発表5】金子貴昭(日本学術振興会特別研究員DC1/立命館大学アート・リサーチセンター)
「版木資料のデジタル・アーカイブについて」
要旨:
発表者らは、奈良大学が保管する約4,000枚に及ぶ版木資料(近世~大正期)のデジタル・アーカイブ活動を行なっている。版木は当時の出版のありようを伝える貴重な資料であるが、従来、情報が十分に共有されておらず、資料的な扱いづらさも相まって、出版文化研究に十分活かされてきたとは言えないのが現状である。本発表では、版木のデジタル化手法を報告する他、情報共有に向けて現在進めている版木データベース構築の紹介を行ない、今後の課題についても述べる。

15:30-15:50 休憩

第Ⅲ部 座長 山本浩幾(早稲田大学演劇博物館)・高橋晴子(大阪樟蔭女子大学)
15:50-16:20
【発表6】矢代寿寛(総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻)
「博物館図書室の業務と既存次世代図書館システムの機能」
要旨:
近年、ソーシャルタギングやコメントレビュー機能を搭載した次世代図書館システムが開発・運用されている。主に大学・公共図書館を導入対象としており、図書館職員らによるオープンソース方式での開発もみられる。本発表では、専門図書館である博物館図書室の業務の観点から、次世代図書館システムの機能要件と利用について述べる。特に次世代博物館システムとの関連に着目する。
16:20-16:50
【発表7】赤間 亮(立命館大学アート・リサーチセンター)
「英国V&A博物館とスコットランド国立博物館所蔵浮世絵のデジタルアーカイブ」
要旨:
現在進行中の海外博物館デジタルアーカイブプロジェクトの一つにヴィクトリア&アルバート博物館所蔵浮世絵約35,000枚とスコットランド国立博物館所蔵約4,000枚がある。このコレクションは元もと一つのものであるが、英国王室がスコットランドに分与したものである。デジタル化によって、120年ぶりに一つになったこの資料は大規模であるだけに様々なことを語ってくれる。いくつかの問題点を報告したい。

16:50-17:00 閉会の挨拶

17:30頃~ 懇親会(会場予定:印刷博物館内「ラ・ステラ」)
 

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