謡い物の歴史 4/4

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室町後期以降の謡い物

また、室町後期頃からは、特に座の役者ではない一般の人々が、謡い物ばかりでなく能一曲の謡を習って口ずさみ親しむようになり、能一曲の謡本文を書き留めた謡本(うたいぼん)が多く書写された。この謡本は謡い物を書き留めたものよりも数が多いが、それも、能の大成期に謡い物が生まれ、謡文化が形成されていたことが基盤になっている。

出版文化が花開いた江戸時代には、謡い物だけの謡本も数多く刊行された。「曲舞(くせまい)」「小謡(こうたい)」「独吟(どくぎん)」などの言葉が書名に付いている本がそれである。