DH-JAC2009 第1回日本文化デジタル・ヒューマニティーズ国際シンポジウム

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略 歴

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大槻 知史
おおつき さとし

立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー。
1976年生。立命館大学政策科学研究科博士後期課程修了。博士(政策科学)。

 研究テーマは、歴史都市における防災と文化遺産保全のためのコミュニティ・プラニング。京都最古の花街・上七軒地区、タイ・バンコクの王宮所有地サムプレア地区、アユタヤ世界遺跡地区など、日本と東南アジアの歴史都市を対象として、住民自身が貴重な文化遺産・資源を後世に伝えていくための将来像(ビジョン)の共有について研究を行っている。。


■ 最近の業績

Satoshi OTSUKI,Taeko SAKAI, Takashi YOSHIMOTO, Hidehiko KANEGAE,” A Study on an   Efficiency of Map Making Method for Encouraging Residents’ Recognition and Coping Behavior with Local Risks”, Eastern Regional Organization for Planning & Human-SettlementsThe conference 2008 in Himeji & Awaji
大槻知史・太田孝之・城月雅大・坂井多恵子・水田哲生・熊澤輝一・鐘ヶ江秀彦「歴史的まちなみ保全のための京町家耐震化補助政策の導入可能性に関する研究」『歴史都市防災論文集』vol.1,立命館大学「文化遺産を核とした歴史都市の防災研究プロジェクト」 pp297-304,2007
大槻知史・星野倫・城月雅大・水田哲生・鐘ヶ江秀彦「コミュニティ防災意識向上のための防災ゲーミングの開発と評価」『歴史都市防災論文集』vol.2,立命館大学「文化遺産を核とした歴史都市の防災研究プロジェクト」,2008
鐘ヶ江秀彦・大槻知史・水田哲生「公家町から上七軒地区 Z.花街・上七軒と千本釈迦堂の防災」,立命館大学 文化遺産防災学「ことはじめ」篇出版委員会,『文化遺産防災学「ことはじめ」篇』,株式会社アドスリー,pp93-106,2008


要 旨


「文化遺産・歴史的まちなみをコミュニティで守り続けるには
 −アユタヤ遺跡・タイ王宮所有地区の事例から−」

 法制度や予算上の課題の多い東南アジアでは、行政の力だけで文化遺産や歴史的まちなみを保全することは難しく、そこに住む人々の協力が重要となります。本発表では、タイ王国の世界遺産アユタヤ遺跡と王宮所有地の事例から、住民が自分たちの手で歴史的まちなみや文化遺産を災害や乱開発から保全するための方法を考えていきます。この発表が、単なる事例研究を超えて、歴史都市・京都に住む皆さんが地域の遺産やまちなみを守り続けるための参考になれば幸いです。