DH-JAC2009 第1回日本文化デジタル・ヒューマニティーズ国際シンポジウム

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略 歴

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石上 阿希
いしがみ あき

立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー。

1979年静岡県生。近世文化史。博士(文学)。

 本拠点では、日本文化研究班PDとして「版本と版画の美」プロジェクトや「Text&Image」プロジェクトなどに参加、浮世絵・版本の調査及びデジタルアーカイブを中心に活動している。研究対象は近世期の春画・艶本。


■ 主な論文

「ホノルル美術館レインコレクション蔵 西沢一風作『風流足分船』について―初期上方艶本に関する考察―」(「近世文藝」85、2007年)
「西沢一風作『好色極秘伝』考―浄瑠璃段物集・浮世草子との関連―」(「論究日本文学」88、2008)
「鈴木春信画『風流座敷八景』考―画中狂歌の利用と図柄の典拠―」(「浮世絵芸術」156、2008)


要 旨


「海外所在春画・艶本の調査」

 発表者はITP派遣により、ホノルル美術館・ボストン美術館が所蔵する春画・艶本の調査及びデジタル撮影を行った。また、ロンドン大学SOASを拠点に研究活動を行い、大英博物館の調査も進めた。特にホノルル美術館・ボストン美術館所蔵の資料はこれまで未調査のものであり、今回の派遣で目録を作成できたことは春画研究にとって意義が大きい。本発表では各美術館のコレクションついて述べた上で、これらの調査をふまえた春画・艶本データベースの構想について報告したい。