DH-JAC2009 第1回日本文化デジタル・ヒューマニティーズ国際シンポジウム

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略 歴

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稲葉 光行
いなば みつゆき

立命館大学大学院政策科学研究科 教授。

1965年青森県生。ソフトウェア工学。

 本拠点では、「Web活用技術研究班」のリーダーとして、「協調的アーカイブ構築のための基盤システムに関する研究」や「文化・歴史的コンテンツに基づくe-Learningシステムに関する研究」などのプロジェクトを主催している。


■ 主な論文

 最近の主な論文に、「地域の知を集める〜協調的ナラティヴの蓄積による日本文化アーカイブの構築」(共著、「情報処理学会研究報告」2008-48)、「CSCL環境における協調的教材構築を通した大学生の批判的思考態度の促進に関する研究」(「政策科学」14(3)、2007)、「A CSCL Environment that Promotes Metacognition among Learners in the Community of Practice」(「Proceedings of 5th International Conference of the Cognitive Science」、2006)、「コンピュータゲームを媒介とした協調学習活動の可能性」(「日本シミュレーション&ゲーミング学会全国大会論文報告集」2006年秋号)がある。


■ コメント

 近年多様な展開を見せている参加型Web技術が、デジタル・ヒューマニティーズ・コミュニティの発展にどのように貢献できるのかという点について議論したいと考えています。

要 旨


「World Wide Web とデジタル・ヒューマニティーズ:過去と未来」

 World Wide Webは、学術研究のみならず、あらゆる社会活動における知識の共有と交換の基盤として発展を続けている。Web 2.0は、専門家と非専門家の垣根を超え、世界中の人々の参加と協調による創造へと我々を導いている。セマンティックWebは、その次の段階の鍵となる概念であり、多様な人工物や文化遺産を結び付け、人間と機械の双方が理解可能な知識ベースをWeb 上に構築することを目指す。デジタル技術によって人類の知の統合に向かうWebの潮流は、その誕生時に既に構想されていたものである。本発表では、Webの発展の歴史を振り返ることで、デジタル・ヒューマニティーズの将来像について議論する。