D4-1 「東絵昼夜競」
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資料名 : 「東絵昼夜競」
作者 : 楊洲周延
員数・装丁・判型 : 大判錦絵
年代 : 明治19年(1886)1月
資料番号 : arcUP5306頼光の使者・渡辺綱は、ある晩一条堀川の戻橋東詰で美しい女に出会う。女に五条あたりまで送ってほしいと頼まれ、綱は女を馬に乗せる。すると女は鬼に変じ、綱の髻を摑んで、住家の愛宕山に飛び去ろうとしたが、綱は頼光から預かっていた名刀・髭切で鬼の腕を切り落とし、難を逃れた。
本作は楊洲周延(1838~1912)による歴史画のシリーズ「東絵昼夜競」(「東錦昼夜競」)の内の1枚で、橋の袂で女が馬上の綱を呼び止める場面を描く。綱の装束には、三ツ星に一文字(渡辺星)が染め抜かれている。本作の説明によると、此頃凶賊が洛中を跋扈しているため、綱が命を受けて巡行していたところ、四条橋から羅生門に向かう途中で怪しげな女性に遭遇し、その女性がまさに洛中を脅かしていた鬼童だったとある。戻橋の情景を描いたと思われるが、場所は戻橋ではなく四条橋で、羅生門説話との結びつきも想起させる。 -
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