ごあいさつ
立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)はデジタル技術を駆使した研究活動で知られていますが、研究活動のなかで蓄積された様々な芸術文化作品を所蔵していることも大きな特徴です。
代表的収蔵品のひとつであるビゲロー本「酒呑童子」絵巻は、明治時代に来日した著名な日本美術コレクター、ウィリアム・S・ビゲローによってアメリカへもたらされたものの一つでした。その後ヨーロッパに渡って第二次世界大戦の戦火を潜り抜けるなどの様々な変遷を経て、近年約130年ぶりに日本へ帰ってきた貴重な作品です。
京都の高度な修復技術によって全5巻のうち3巻の修復を終え、美しい姿を取り戻した絵巻を皆様にご覧いただく機会として、2025年6月にオンサイトの展覧会「W. S. ビゲロー本『酒呑童子』絵巻と頼光四天王を巡る京都の伝説」を開催しました。本バーチャル・ミュージアムは、この展覧会を基に構成したものです。
◇オンサイト展覧会概要
展覧会名:「W. S. ビゲロー本『酒呑童子』絵巻と頼光四天王を巡る京都の伝説」
開催場所:立命館大学アート・リサーチセンター 多目的ルーム
開催期間:6月1日(日)~6月6日(金)、6月9日(月)~6月13日(金)
主 催:立命館大学アート・リサーチセンター
後 援:学校法人立命館
協 力:逸翁美術館、株式会社岡墨光堂、株式会社ハイシンク創研、ローランド ディー.ジー.株式会社
◇バーチャル・ミュージアム企画・作成
赤間 亮(立命館大学文学部教授・立命館大学アート・リサーチセンター センター長)
加茂瑞穂(武庫川女子大学文学部講師)
伊藤祐希(立命館大学アート・リサーチセンター非常勤職員)
堀池理生(立命館大学衣笠研究機構研究員)
渡邊 華(立命館大学アート・リサーチセンター学芸員)