D2-2 [強盗張本袴垂保輔の初代中村仲蔵]

資料名 : [強盗張本袴垂保輔の初代中村仲蔵]
作者 : 勝川春章〈1〉
員数・装丁・判型 : 細判錦絵
年代 : 天明1年(1781)1月
資料番号 : arcUP6657

 本作は勝川春章(1726~92)による初代中村仲蔵演じる袴垂保輔を描いた役者絵で、天明1年(1781)11月、江戸・中村座での顔見世狂言「四天王宿直着綿」に取材したと考えられている。当演目は土蜘蛛の趣向を用いており、別に袴垂保輔が平井保昌に討たれる筋が第一番目狂言として上演された。絵本番付には和泉式部の梅の木の近くで左大将(佐野川仲五郎)の首に手をかける保輔が描かれ、左大将を殺して衣服をはぎとり頼光方へ潜入したとある。袴垂保輔は新帝擁立を画策する一味に加担して冷泉院の御位定の御遺状を盗んで髭黒の左大将を殺害し、のちに偽の勅使に扮して保昌の館を訪れ、保昌の妻・和泉式部(中村里好)に横恋慕し、王位を奪おうと画策するが、保昌(市川団十郎)に見破られ首を討たれるという結末を迎える。なお、袴垂の女房(瀬川乙女)も登場し、夫の悪心を諫めついに自害してしまう。

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