D2-3 『武者実伝記』
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資料名 : 『武者実伝記』
作者 : 歌川国芳(画)、梅素亭主人(序)
員数・装丁・判型 : 中本一冊
年代 : 安政4年(1857)頃
資料番号 : arcBK03-0082本作は国芳による武者絵本で怪童丸の次に平井保昌の略歴と市原野の説話がとりあげられる。本作で保昌は文武両道の良将と讃えられ、歌人として名高い和泉式部を妻に持ち、和歌をよくし、笛を好んだと紹介される。ある秋の夜にひとり野辺にそぞろ歩きし笛を吹きすさんでいたところ、袴垂保輔と遭遇し、保輔が遺恨により討ち取ろうと飛びかかろうとするが保昌は動じず、切りかかる隙が見えなかった。そのまま袴垂保輔は保昌の屋敷までついてゆくと、突如保昌は身を翻して保輔を捕縛し、首を打ち落としてしまったとあり、屋敷に引き入れ保輔に衣を与え諭すとは異なった結末となる。更に本作では袴垂保輔は保昌の弟であるとし、狼藉を働く保輔に保昌は再三注意したが聞き入れず、ついに勘当されたところを遺恨に保昌を襲ったという展開が述べられている。(○平井保昌)