C2-4 「頼光大江山帰陣の図」

資料名 : 「頼光大江山帰陣の図」
作者 : 歌川国芳
員数・装丁・判型: 大判錦絵三枚続
年代 : 嘉永5年(1852) 4月
資料番号 : arcUP4402 ~4404

 本作は酒呑童子を倒し、その首を携え頼光一行らが都へ凱旋する場面を描く。浮世絵で同場面を描いたものでは、菱川師宣(?~1694)の酒呑童子を題材とした組物、本作とほぼ同時期に成立した為直の作品がある。(「頼光大江山凱陣」)
 本作は大勢の人々が神輿を担ぐように運ぶ巨大な酒呑童子の首の描写が印象的である。当時、江戸三代祭のひとつとして知られる神田祭の附け祭において、巨大な酒呑童子の首を担いで凱旋する場面を再現した出し物「大江山凱陣」が登場しており、当時の代表的な地誌『江戸名所図会』にその様子が伝えられている。当時の人々にとっては生活に浸透していた馴染み深いモチーフだったのであろう。なお、神田祭の「大江山凱陣」は平成19年(2007)に176年ぶりに復活を遂げている。

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