C2-2 「大江山鬼賊住家図」
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資料名 : 「大江山鬼賊住家図」
作者 : 歌川芳虎
員数・装丁・判型 : 大判錦絵三枚続
年代 : 弘化4~嘉永5年(1847~52)
資料番号 : arcUP6336~6338歌川芳虎による酒宴の場面を描いた作品である。中央で頼光が舞う周囲を鬼や女房らが囲み、四天王らが鬼たちに酒を勧めている。頼光の視線の先には酒呑童子が控えており、両者の対立が際立つ。本来は女房の血肉で作られた酒肴が用意され、一行がそれらを食する凄惨な場面があるが*¹、本作では残酷な要素は取り除かれ、華やかな酒宴の様子が描かれている。線遠近法を用いて奥行きを感じさせる「浮絵」の様式で描いた作例は、奥村政信(1686~1764)による「風雅女酒呑童子 浮絵根元」からみられ、歌川豊春(1735~1814)「浮絵大江山酒天童子酒■図」*²、国芳(1797~1861)「大江山 酒天童子酒■之図」*³やその弟子・歌川芳艶(1822~66)「丹波国大江山之図」なども同様の技法を用いている。国芳は自らの師である初代豊国の師・豊春の作を模倣したとされており、歌川派の中で継承されていた様式であると考えられる。
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