草花文様2

所蔵:立命館アート・リサーチセンター

資料番号:arcKDC006-014-049-027

素材:紙

分類:図案

 大輪のバラが描かれています。繰り返しのデザインではないため、女性の帯の図柄と考えられます。明治時代に横浜の山手公園に住む外国人によって持ち込まれたバラは、フラワーショーに展示されたりしたことにより、人々に広く知られるようになっていきました。当初は従来の草花に紛れ込むように取り入れられていたバラですが、メインでバラを描く図案も登場することになりました。大正・昭和初期に出版美術界で活躍し、若い女性に人気を博した画家に高畠華宵が挙げられます。彼は、ロマンチックでモダンな女性を描き、その絵の中にはバラの意匠をあしらった着物も描かれています。本図案は、そのような背景の中で描かれたものでしょう。

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