詩人「駱任庭」
11.杜律集解

タイトル:杜律集解
資料番号: FB.563.24
 1696年に刊行された杜甫詩集の和刻本です。「五言」と「七言」との杜詩が収録されています。杜甫の詩は日本でも広く享受されていたことは周知の通りです。特に中世の五山僧たちの間では杜詩が相当読まれていました。『杜詩抄』や『杜詩続翠抄』などの「抄物」が残されるように,五山僧の間では杜詩の講義がよく行われていました。本書は宇都宮遜庵(1633 − 1707)の注釈があり,遜庵は江戸初期の儒者であり,同様に五山僧の間でよく読まれていた『錦繍段』の注釈書も残しています。

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