3.4.3.俳優評判記
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判型:半紙半裁横本/1冊
出版年:明治11年(1878)12月
資料名:俳優評判記 (やくしゃひょうばんき)
資料番号:shiBK03-0138 所蔵:立命館ARC(白樺文庫)江戸時代を通じて刊行されてきた役者評判記は幕末に姿を消したが、役者の芸を評価し、その評判を伝える文化は明治期にも受け継がれた。その代表例が、明治11年(1878)から明治19年(1886)にかけて刊行された『俳優評判記』である。
本書は、前から二枡目、上手から六枡目という最も観やすい枡席に陣取った旦那衆の観劇グループ「六二連」によって編集されたものである。題名の「俳優」は「やくしゃ」と読まれ、黒表紙・横本和綴の体裁や、役者目録、位付けと評文を掲載する編集方針にも、江戸時代の役者評判記を継承しようとする意識がうかがえる。
本作からは、近代化が進む明治期においても、観客たちが役者の芸を見比べ、その評価を語り合う文化がなお息づいていたことを知ることができる。『俳優評判記』は、江戸の役者評判記から、その後の近代の歌舞伎雑誌へ至る流れを示す過渡期の資料である。(宮﨑・戸塚)
