3.4.4.演劇の新聞
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編著者:加藤庄吉(編輯)
判型:半紙本/1冊
出版年:明治12年(1879) 2月3日
資料名:歌舞伎新報 1号
資料番号:arcBK02-0213-0001 所蔵:立命館ARC明治期になると、演劇を扱う出版物は、役者評判記のような位付けや評判を中心としたものから、上演情報や劇評、脚本紹介などを掲載する雑誌へと姿を変えていった。『歌舞伎新報』は、明治12年(1879)に創刊された最初の演劇雑誌である。創刊当初は毎月3回発行され、後には月10回刊行された時期もあった。明治30年(1897)に廃刊するまで、通巻1669号が刊行された。
本誌には、各劇場の上演情報や筋書、俳優の消息、狂言の評判、芝居雑報などが掲載された。なかでも大きな特徴は、筋書や脚本の紹介に多くの紙面を割いていた点にある。これにより、それまで劇場の外には伝わりにくかった上演内容や脚本が広く読者に届けられるようになった。また、江戸期の役者評判記を受け継ぐように役者の評判や演劇界の出来事も取り上げられたほか、明治期の演劇改良運動や新作脚本、海外演劇への関心なども反映されている。
このように『歌舞伎新報』は、舞台の情報を伝え、読むことで演劇を楽しむ文化を生み出した日本最初の演劇雑誌であった。なお、後には、何号かをまとめて製本できるよう、参考画像のような錦絵摺の袋も刊行されていた。(宮﨑・戸塚)

