3.5.8.西洋種の翻案劇
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編著者:佐橋富三郎
判型:半紙本
出版年:明治6年(1873) 京都
資料名:其粉色陶器交易(そのいろどりとうきのこうえき)
資料番号:shiBK02-0047-01 所蔵:立命館ARC(白樺文庫)明治期になると、歌舞伎は日本の古典的な題材だけでなく、西洋由来の物語も取り入れるようになる。その初期の例として知られるのが、佐橋富三郎による『其粉色陶器交易』である。 本作は、明治5年に刊行された『西国立志編』をもとに脚色された作品で、明治6年(1873)に出版された。『西国立志編』は西洋の立身出世譚を紹介した書物として広く読まれ、本作はその内容を歌舞伎の世界へ移し替えたものである。『其粉色陶器交易』は、同じく『西国立志編』から脚色された『鞋補童教学』とともに、散切物であり、西洋種の翻案劇としてよく知られている。近代の歌舞伎は、西洋演劇の上演だけでなく、このように西洋由来の物語を歌舞伎化することによっても、新しい時代の観客に応えようとしていたのである。(戸塚)
