3.4.6.演劇のグラビア雑誌

出版年:明治40年(1907) 1月
資料名:演芸画報 第1巻第1号
資料番号:AN00271184-0101 所蔵:立命館ARC

 『演藝画報』は、明治40年(1907)に創刊された演劇雑誌である。先行する雑誌『歌舞伎』が研究誌的な性格をもっていたのに対し、本誌は豊富な写真や図版を掲載し、娯楽性や大衆性を前面に打ち出した。昭和18年(1943)に廃刊されるまで長く刊行され、近代を代表する演劇雑誌の一つとなった。

 本誌には、劇評、脚本、考証、役者の芸談、劇界の消息など、多様な記事が掲載された。なかでも特徴的なのが「芝居見たまゝ」である。これは舞台の上演内容を、脚本や小説とは異なる文体で誌面上に記録した記事で、実際に劇場へ足を運べない人々にも舞台の様子を伝えることを目指していた。

また、豊富に掲載された舞台写真や口絵は、俳優の姿や衣装、舞台の様子を視覚的に伝え、読者が誌面を通して演劇を楽しむことを可能にした。『演藝画報』は、歌舞伎をはじめとする演劇を「読む」だけでなく、「見る」ことのできるメディアとして大きな役割を果たしたのである。(宮﨑・戸塚)

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