B2-01福嶋市松の伝

藤吉郎が足軽のころ、桶屋の二歳ばかりの幼児が石の臼を腰にくくりつけられながら這いずりまわったいるのを見て、その怪力に感心して、何かと目をかけていた。この幼児は市松という名であったが、長じるにつれ乱暴を働くようになったので、親は行末を案じ、息子を連れて須股の城にいる藤吉郎のもとに行き、武家の奉公を頼んだ。藤吉郎は市松を受け入れ、竹中半兵衛の弟子として剣術を学ばせた。市松はやがて賤ケ岳七本鎗の一人、福島市松正則として功名をあげる。

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