絵本太閤記と浮世絵

概要

 知力と行動力によって天下をとった豊臣秀吉の出世物語「太閤記」は庶民の夢であり、さまざまに語り継がれた。寛政末から享和期には、読本『絵本太閤記』が人気を博し、多くの錦絵も出版された。しかし、これらは幕府の禁忌に触れ、以来、太閤記関連の題材を扱った出版は禁止となったが、幕末には名前や時代を変えた「太閤記」の絵が多く出版されている。また、天保の改革が嵐が去ったあとは、むしろ緩やかな規制となり人気のの「太閤記」ものが数多く出版されていきます。本サイトでは、こうした「太閤記」の変遷をビジュアル資料を中心に扱っていきます。