B2-01-01

歌川国芳

「名誉三十六合戦」 「源二綱」

「源二綱ある時信州碓井峠の山中にて卑き賎の男手業仕事なす傍に二三才なる幼子の腰に石臼を付ありしを引ずり這行さまを見て綱大に驚き其由を尋るに先祖は橘の某なりしが故有て信濃に住ミ両親は終り我は叔父ゆへ是を育といふ綱其力をほめて叔父に約して成長の後は頼光公に仕よとて」「終にわかれける後人となりて綱をたよりて頼光に仕ゆ是四天王の一人荒太郎貞光なり大江山の合戦に比類なきはたらきをなしける」

テキストは前太平記の話である。

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