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2006年11月29日

●大会(だいえ)

比叡山のある僧正がお経を読んでいた。その庵を一人の客僧が訪ねてくる。命の助けていただいた御礼に来たというが、僧正は記憶にない。都東北院のあたりで、助けた鳶のことであると合点し、客僧が、僧正のお望みをなんでも叶えて差し上げたいというので、釈尊の霊鷲山での説法の有様をみて、拝みたいともらすと、客僧はそれを約束するが、決して「尊い」との気持ちを起こしてはいけないと念をおし、嵐の中に消える。
<中入り>
客層は実は大天狗であり、鳶になって飛び回っていたら東北院のあたりで蜘蛛の巣にふれて落下し、京童どもに殺されそうになっているところを、僧正に救われたのであった。
僧正のまわりは、金瑠璃の世界。仏の座の釈迦が説法をはじめた。僧正は、思わずも尊いと礼拝してしまう。
そのとき、帝釈天が怒りをなして天から下りてきて、釈迦に化けた天狗をさんざんに懲

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